2月、3月と続いて三連続の神奈川ツーリングとなる。
何故こうなったかと話を整理すると、
2月:分断県道76号線のそれぞれの終点(ゲート)を目指す
→ 南(山北)側には丹沢湖や温泉があるが、時間の都合でスルー
↓
↓
3月:丹沢湖周辺をぐるって回って湖を眺め、温泉にも入る。
→ しかしヤビツ峠を通ろうとしたらまさかの工事通行止めにより、
南(秦野)側半分を往復しかできなかった。
そして何より今回一番の目的である場所、犬越路隧道の存在が
ずっと気になっていたからである。
犬越路隧道とは、県道76号線の南(山北)側の通行止めゲート
約850m手前から分岐する林道入口から入り、
約4.7km先に存在するトンネルである。
自転車乗りには割とメジャーな場所らしいが、ウチは全く知らない場所であった。
2月に初めてこの辺に来た時から「車両通行止め」という看板が気になり、
その後GoogleMapやその他ブログで調べていくうちにだんだん興味がわいてきた。
ただ、犬越路隧道に到達するには二つの大きな問題があった。
一つ目は到達手段の問題。
先にも挙げた通り、この隧道に向かう林道は一般車輌(自転車含む)
通行止めとなっており、入口はゲートで閉じられている。
もっとも、自転車の人は普通に脇をすり抜けて走っている。
ウチはロードバイクやクロスバイクのような自転車は所持しておらず、
仮に所持していたとしても基本バイクツーリングなので
林道だけ自転車という選択肢も不可。
つまり、徒歩、言い換えればハイキングなら可能ということになる。
しかし徒歩で行くにしても南(山北)側でさえ、
通行止めゲートからでも約4.1kmあり、
ホーネットを駐車しようと考えている西丹沢ビジターセンターから
歩くとなると5.7km、片道だけで約6kmの道のりとなり、
GoogleMap上での試算では片道約二時間という計算になる。
コレはあくまでも机上の理論値であって、
実際には歩くペース、写真撮影したり休憩したりその他もろもろで
もっと時間はかかるだろう。
それに、当然のことながら「往復」ということになる。
ちなみに犬越路隧道は約800mの長さがあり、
反対側の入口に行くだけで10分ほどかかる。
しかしながら「歩いていけない(往復できない)距離ではない」
ということで、徒歩で向かうことに決定。
下記のようなスケジュールを立てた。
西丹沢ビジターセンター ~ 通行止めゲート:30分
通行止めゲート ~ 犬越路隧道:120分
隧道探索:60分
犬越路隧道 ~ 西丹沢ビジターセンター:140分
∴ 合計350分(約6時間)
と、かなり余裕をもったスケジュールにすることにした。
二つ目の問題。それは「クマ」である。
最近クマに襲われるニュースが立て続けに流れていた。
まぁウチは山に行くと言っても高尾山、行っても景信山である。
いや、だから大丈夫というわけではないんですが、
今回向かう場所は超メジャー級の高尾山とは違って
周りに人はほとんどいないというか孤立状態が続く場所なので
さすがに気になっていた。
ちなみに今までは登山装備をしていないで行っていたので
今回はある程度揃えることにした。
まずは高尾山登山中でもしばしば見かける「熊鈴」。
値段も手ごろでクマ避けとして使われる。
ウチが購入したのはハイマウントの『マジックベアベル』。
チリン、チリーンと心地よい音が鳴り響く。
消音機能付きで、ベルの上部がねじ式になっており、
完全に緩めると中の金属が上部に引っ張られて鐘の上部に密着するので
音を鳴らさないようにできる。
近頃は効果がないという話も聞くものの、やはりあるに越したことはないだろう。
熊鈴に効果のないクマよりかは効果のあるクマの方が多いだろうから。
ハイマウント(HIGHMOUNT) マジックベアベル 13040
- 出版社/メーカー: ハイマウント(HIGHMOUNT)
- メディア: スポーツ用品
- 購入: 2人 クリック: 16回
- この商品を含むブログを見る
続いてライト。
隧道内には電気が通っていないので、何か照らす物があった方が
いいだろうとのことでWsiiroonのハンディライト『LED 懐中電灯 XM-L2』を購入。
最初はヘッデンにしようかと思っていたが、今回は隧道探索なのでハンディ型にした。
点灯モードは通常、点滅、高速点滅(SOS)の3モードで、
ライト側の筒を回すと伸び縮みし、ライトの焦点範囲を広げたり
一点集中にしたりすることが可能。
充分明るく、手軽で値段も手ごろなのでお勧めです (^^
Wsiiroon LED 懐中電灯 XM-L2 強力 軍用 1800ルーメン 超高輝度 ハンディライト 電池付き ズーム式5モード SOS点滅 停電 防災対策
- 出版社/メーカー: Wsiiroon jp
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
最後に最終兵器として熊スプレー。
購入したのは
『カウンターアソールト熊よけスプレーCA290 ストロンガー』。
熊よけスプレーというのは中身はカプサイシンを成分とした超強力なスプレー。
デモ撃退に使うような催涙スプレーとは全く違うレベルで、
噴射した赤い液体にちょっと触れるだけで激痛のヒリヒリが
ずっと続くという恐ろしいモノ。
正直、人が浴びたら致命的ダメージになりかねない取扱注意のスプレーである。
amazonに誤発射によるレビューが載っていて、取り扱いの危険さを身に染みた。
実際熊スプレーを使用してクマを撃退する場合は、
クマを約4~5mまで引き寄せ噴射する。
しかしクマの突進速度は相当速く、ヒグマの場合は100mを約7秒で
走ることができるらしい。クマに遭遇して熊スプレーを取り出し、
冷静に引き寄せて噴射させることなんてまずできないだろう。
それに、風向きにも要注意で、風下では使ってはいけない。
自分に向かって風が吹いていたら噴射しても自分の顔にかかってしまい、
強烈なダメージを食らってしまう。油性なので落ちづらく、
眼に入ったら失明どころか地獄の痛みがずっと続く。
「ストロンガー」となっているのはノーマル版も当然あり、
それの強化版となっている。
ノーマル版の噴射距離が約9m、NET重量が230g、噴射時間約7.2秒に対して、
ストロンガー版は噴射距離が約10m、NET重量が290g、噴射時間約9秒となっている。
そして、お値段がお高い。
噴射時間がわずか9秒ほどだが、約13,000円ほどする。
そうは言っても買えないほど高いわけでもなく、
むしろいざというときの最終手段の保険にもなるし、
精神的にも若干の安心感は生ずる。
使用期限も新品の場合4年で、ウチが購入したのは2021年の12月までとなっていた。
なのでこの先登山などでも十分に持っていくことができるだろう。
ちなみに熊スプレーはいつでもサッと取り出して使用できる状態でないと
あまり意味がないので、専用ホルスターも出ている。
マジックテープタイプのがあるが、
「ベリッ」という音がしてしまうデメリットがある。
そこで新たにカチッとはめ込むベルトのバックルタイプのホルスター
『専用バックルホルスター(BHB2)』が出たのでそちらを購入した。
いざとなってもすぐに取り出せるように何回かシミュレーションして
リハーサルしておいた。
前置きがかなり長くなったが、今回はツーリングとハイキングという構成。
いつものことながら夜中からツーリング開始。
日野バイパスに入ったところでセルフのGSにて給油をした。
今回はそれほど距離を走らないというのもあるし、
荷物を軽くする&クマにとって臭いを嗅ぎとられやすい物は持って行かないことにした。
一応冬と同じくウェアの中には一枚余分に着ていた。
家を出たときはちょっと暑くなるかなと思っていたが、
やはり夜中はまだ涼しく、ちょうどよかった。
今更なんですが、日野バイパスってやたらコンビニが多い気がしません??
甲州街道へ合流。
そして、前回と同じく松のやで早めの朝食。
ロースカツとささみカツの盛り合わせの大盛り。
ボリューム満点過ぎました。
そういや向かい奥の席で横になって寝てる奴がいた。
真夜中で空いているとはいえ迷惑行為も甚だしい。どういう神経をしているのだろうか。
南下して県道505号線との交差点で一旦左折し、
R16東京環状に入ってすぐにR413に入った。
→ 県道505号線 → R16(東京環状) → R413
夜中だが、それなりに交通量があった。
宮ヶ瀬ダムに向かう県道64号線へ。
この辺からはほとんど交通量がなくなってきた。
途中のファミリーマートに立ち寄る。
ここでおにぎり二つとお茶、ライト用の予備電池などを購入。
ただ、お茶ではなく水にしておけばよかった。
水なら色々と汎用性が高い。ちなみに持参している水筒に入れているのもお茶だった。
出発。
虹の大橋を通過して先へ。少し明るくなってきた。
やがてヤビツ峠に向かう県道70号線が見えてきた。
右折して県道70号線に入る。
前回来たときは、工事のため塩水橋で通行止めだった。
A(R413) → B(県道64号線) → C(FM津久井宮ヶ瀬店) → 県道70号線
自分の前に一台乗用車が向かっていったが、交通量は皆無に等しい。
最初の方には中央分離帯に凹凸があった。
やがてセンターラインがなくなり、山道となる。
下を流れている川沿いは渓流釣りエリアとなっているようだ。
その先にキャンプ場跡地と思われる広場があった。
橋を通過。
やがて塩水橋に到着した。
釣りスポットに近いのか、ここに駐車する人が多いらしい。
と思ったら、橋を渡った先にもうすでに4、5台停まっていて
人が何人かいた。先ほどの乗用車もここに来ているのだろうか。
トンネル。
青看にあった高さ規制はここのトンネルのようだ。
しかし、高さが3.3mもある車輌が通行するだろうか?という話。
もしくはよっぽど何かを積んでいる車輌でもあるのだろうか。
その先に綺麗に舗装された箇所があった。
この間の工事箇所だろうか。
先へ。
雨量と川の流出量を計測する施設があった。
平成19年度から二十年間計測する予定らしい。
その横には登山道がある。
この県道70号線には橋が多い。
そして、全ての橋に名前が付けられている。
秦野市に入った。
全てに橋のネーミングの由来があるのだろうか。
これだけ多いとネタを考えるのも大変かも。
やがて護摩屋敷の水場に到着した。
A(県道70号線) → 塩水橋 → 護摩屋敷の水
護摩屋敷の水。
この水を汲みに来る人が結構多いらしい。
ただし、市は安全性のため煮沸処理をするように注意書きをしている。
水場の管理維持チップ塔。
チップ塔、この間もヤビツ峠南の展望場所で見かけたりする。
奥にも水場があった。
水の勢いは手前の方があるかなという感じ。
ちなみに駐車場は管理維持費を一部の財源として整備が行われたらしい。
それだけここに水を汲みに来る人がいるのだろう。
出発。するとすぐ先に公衆トイレがある。
そのすぐ脇が登山道となっている。
ヤビツ峠に到着。
まだ午前6時前。
駐車場には4、5台停まっており、登山の準備をしている人もいた。
公衆トイレに立ち寄る。
チップは基本50円らしい。ないので100円入れておいた。
ヤビツ峠を出発。
途中、車輌通行止めの林道入口があった。林道唐沢線というらしい。
車輌通行止め標識がかなり奥側に傾いている。
ヤビツ峠から北側より南側の方が道が綺麗である。
秦野市街を望む。
民家のあるところまで下りてきた。
R246に出て西へ。
途中流れが悪くなったが、完全な陸橋部分からは問題なかった。
そして県道76号線との交差点で右折し、道の駅山北へ。
→ 県道76号線 → 道の駅山北
まだ7時なので開いていない。
トイレに行き、自販機で飲み物を買って飲んだ。
道の駅を出発。丹沢湖の付近を通る。
交通量は少しあるくらいだったか。
丹沢湖ビジターセンターに到着。
現在午前7時半。予定よりちょうど一時間早い到着となった。
車はまあまあ停まっている。
まずはビジターセンターへ。再度トイレに行った。
まだ割と涼しく、ウェアはそのまま着て行くことにした。
出発。通行止めゲートのところまで向かう。
途中に登山道がある。
そしてしっかり熊出没注意喚起を示す看板も。
キャンプ場には人がちらほら見受けられた。
やがて林道入口に到着。
この林道だが、自分はてっきりここが犬越路林道の入口だと思っていた。
どうやらここは東沢林道といって、犬越路林道自体はこの
東沢林道をしばらく行った先で分岐するらしい。
林道を登っていく。
途中軽が一台停まっていた。
やがてゲート前に到着した。
A(道の駅山北) → B(西丹沢ビジターセンター)
→ 東沢林道 → 車輌通行止めゲート
ゲートの脇を通り抜ける。
ここで準備を始める。ホルスターを取り付け、熊スプレーを装着。
そしてリュックには熊鈴を取り付けた。ライトもポケットに差し込む。
準備が完了し、8:16出発。
熊鈴がチリンチリンと鳴り響く。
路肩に多少の落石はあるものの、全面舗装で車は割と問題なく通行できそうな感じだった。
幅も広いし、少なくとも山梨の笹子にある日影笹子線よりかは走りやすいと思われる。
途中、林業の作業道と思われる道があった。
普段人のあまり通らない車輌通行止めの林道なので、
熊には警戒しつつ歩いて行った。
途中自衛隊車輌の模型らしきものが標識に取り付けてあった。
落し物なのかモニュメントとして誰かが勝手に取り付けたのか。
後輪のタイヤゴムが外れているので前者かな。
最初の15-20分を過ぎれば身体が慣れてきて息もさほど
上がらなくなってきたのだが、それよりもリュックの重さが
肩に食い込むのがちょっと痛くなっていた。
なので長さを少し調節した。
思えばホーネットに乗るとき用の長さにしたままだった。
また、暑さはそこまでではなく、汗は出ているものの、
ウェアを着ていても大丈夫な感じだった。
ただ、携帯の電波はもうすでに通じていなかった。
途中、右に分岐している林道がある。
が、その右への分岐の道が今まで歩いてきた東沢林道の続きだった。
ちなみに玄倉林道通行止めのお知らせが掲示されていた。
玄倉林道自体は知らなかったが、どうやらユーシン渓谷に
「ユーシンブルー」と呼ばれるエメラルドグリーン色の
ダム湖があり、それが口コミで広がって人気が広がったらしい。
ネットで話題になるといえば千葉の亀岩の洞窟と同じ感じか。
ただ、崩落による通行止めとなっており、歩行者も含めて通行止めとなっているが、
それを越えていく事案が発生して問題になっているらしい。
さて、分岐左手が犬越路林道の起点となっているようだ。
保安林の看板が相当傾いている。思わず直したくなった。
ガードレールの反射板が新しい。
最近取り換えたのだろうか。通行できるのは林道関係者くらいだろうが。
途中に東屋があった。
ハイカーにとっての休憩ポイントとなるだろう。
ここで水分補給をした。
出発。引き続きクマに警戒して歩いていく。
ここで初めて警戒標識を発見。
この辺は綺麗に舗装されて、法面工事もされていた。
カーブミラーなのか、何故か逆さまにして立てかけられていた。
地面に置いておけばいいのにw
林道入口でも見た通行止め予告看板があった。
崩落個所が。法面部分が剥がれ落ちたという感じだ。
崩落物によって折れてしまったカーブミラーと思われる残骸。
時折水分補給しながら歩いていく。風も少し吹き始めて心地よかった。
ダート。
車輌が通行した形跡が少し見える。
通行止め立て看板が出現。もうそろそろ犬越路隧道が近くなっている。
恐らく900mというのは犬越路隧道の先の、
道志側にある通行止めゲートのことと思われる。
犬越路隧道が約800mあるので、隧道まであと100mくらいか。
しかしこの辺に来て何となくどこからかガサガサと聞こえたような気がして
立ち止まって警戒した。再度何かが落ちていくような音。
しばらく周囲を見回したが、特に動物の影らしきものは見えなかった。
何かが落ちた音なのかもしれない。警戒しつつ、再び進んだ。
ただ、隧道が目の前だということもあり、テンションが上がっていた。
そしてついに‥
み、見えた!
その直前に富士見橋という橋がある。
まさにその名の通り、富士山が見えた。
隧道に富士山スポット。とてもいい場所である。
電線がちょっと気になる。
9:39 ついに犬越路隧道に到着!
A(車輌通行止めゲート) → B(犬越路林道入口)
→ C(東屋) → 犬越路隧道
西丹沢ビジターセンターを出発してちょうど二時間。
予定より三十分早く到着できた。
向かって左脇に犬越路林道の完成記念碑が建っている。
この記念碑は少し前まで反対(右)側に建っていたという。
ただし、崩落によりほとんど埋もれかけてしまい、こちら側に移された模様。
確かに右手には崩落の跡があり、時には隧道入口片側半分くらいまで
落石が積もっていたらしい。
結局崩落が起こりやすいが故に犬越路林道までも一般車輌通止めとなっているのだろう。
隧道の幅員は結構広く、普通車同士でもすれ違えそうな気がする。
全長は約800mとかなり長いが、こちらから道志側の入口が見える。
照明は取り付けられたままだが、通行止め後に落とされたようだ。
さて、中を通って反対側に行ってみることに。
中は涼しい風が吹き抜けている。汗が出ていた身体には心地良い風だった。
入って入口を振り返る。しばらくは入口の光が届いている。
入口すぐの壁。壁の方から一部水が漏れていた。
ある程度進むと暗くなってきたのでライトを点灯。
他にも水漏れの場所が。一応補修は行われているらしい。
しかしながら一ヶ所勢いよく吹き出ている箇所があった。
隧道内をフラッシュ撮影。
それにしても、思った以上に中は綺麗だった。
路肩に多少石が転がっている程度で、それ以外は概ね綺麗だった。
熊鈴が隧道内に鳴り響く。
途中、地面に数字が書かれていた。
恐らくどちらからの距離を表しているのだろう。
汗が出ていた直後に心地よかった吹き抜ける風も、
さすがにちょっと寒くなってきた。
涼しいを通り越して寒さの一歩手前といった感じか。
バイク用のウェアを装備してもこの状態なので、実際はかなり涼しいのだろう。
道志側の入口が近付いてきた。
そして道志側出口に出た。前方に通行止め表記がある。
道志側隧道入口。山北側隧道入口からここまで約15分。
期間(7/1~9/30)車輌通行止め標識はかなり朽ちかけている。
というより、苔がついている感じか。
この道志側入口から東沢林道入口までが期間車輌通行止めとなっており、
それとは別に山北側と道志側のゲートの間が一般車以外通行禁止となっている。
(7/1~9/30の間は許可車輌も警察署の許可が必要)
しかしながら携帯の電波は山北側と違い、良好だったのは意外だった。
道志側入口を出てすぐに東西のT字路分岐となっており、右手に少し進んでみると、
道志側の通行止めゲートがある。ただし、片方開いていた。
ここのゲートに関しては割と半開の報告が多い。
ここからは神ノ川林道となり、山北側と異なって
かなり荒れている林道となっているようだ。
隧道入口が荒れているのも偶然だろうか。
さて、戻るとしますか。
すると、戻り始めて三分もしないうちに後ろから
ブオオーン
「江っ?」
と思って振り返るとなんと車がやってきた。軽自動車だったが、林道の関係者だろうか。
まさか向こう(道志)側からやって来るとは思わなかった。
そのままウチの横を走り去っていった。
相変わらず涼しい中を歩いていく。
暗くて長いトンネルなのでちょっと怖いイメージもあるが、
両方向の出口が見えているので正直怖さは全くない。夜なら別だろうが‥
そして山北側の入口まで戻ってきた。
そしたら自転車が一台来ており、隧道の中に入っていった。
初めて人とすれ違った。
とりあえずここで軽く昼休憩。おにぎりを食べた。
さて、休憩も終えたし戻りますか‥って思ったらハンカチが無い。
それぞれのポケットを探してみるが無い。
さっき道志側の入口前でハンカチを取り出して
置いた記憶はあるがポケットに戻したかな‥記憶にない。
あっち(道志側)に忘れたっぽい。
うぐぐ‥片道15分近くかかるこの隧道。また戻る‥そしてこっちに戻る‥のか。。
けど向こうで置き忘れた可能性が高いし、取りに行けない距離ではない。
仕方ないので再び犬越路隧道の中へ。
で、半分を過ぎてまた道志側入口に近付いた辺りで、
何となく路面に落ちているらしき物体があったので照らしてみたら
ハンカチだった。ここにあったのかw
どうやらポケットに突っ込んで、途中で落としたらしい。
というのも、ウェアの左ポケットにはグローブを突っ込んであり、
更にそこにハンカチを突っ込んでいたので、ちゃんと入っていなかったようだ。
いやしかし、このハンカチも人の滅多に通らない山奥で
忘れ去られるところでした。無事ハンカチを回収して再度山北側に戻る。
無駄に存分に犬越路隧道を堪能し、再び山北側に戻ってきた。
思わぬ時間と体力のロスである。
まぁこういうちょっとしたハプニングも起こりうるので、
やはり余裕をもってスケジュールを立てるものですな。
山北側隧道入口横には広いスペースがある。
恐らく現役の頃は駐車スペースとなっていたのだろう。
一応角に座ることのできる休憩スペースもある。
奥の方には何かの施設があった。
観測施設もしくは電気関係だろうか。
10:55 犬越路隧道を後にすることに。
やや足首にきていたが、戻りは下りなのでやや気が楽だった。
戻りみちということで、若干慣れというか気の緩みが出てきた。
ただ、途中何かの音が定期的に聴こえてきた。
ちょっと高めの音だったので小動物の鳴き声かなと思った。
そしたらさっき見かけた自転車が下ってきて、そのブレーキ音でしたw
更に下っていくと林道関係者が作業をしていた。
何となく、人がいるという安心感が出た。
途中、崩落で折れたと思われる標識が埋まっていた。
登りに比べて若干日が昇ってきていた。
雲が多いので直射日光ではないが、やや汗が出てきた。
足の疲れも少し出てきている。
そして通行止めゲートに到着。隧道からは約一時間だった。
ビジターセンターに向かっていく。
東沢林道入口を通過。
汗が結構出てきている。
ようやく西丹沢ビジターセンターに到着した。
隧道からは約1時間20分。
とりあえずまずは休憩。自販機で炭酸の飲み物を買って飲んだ。
そして道具をリュックにしまった。
~実際の行程~ (適宜休憩等含む)
7:41 西丹沢ビジターセンター 出発
8:04 東沢林道車輌通行止めゲート 到着
8:16 東沢林道車輌通行止めゲート 出発
8:51 東沢林道分岐(犬越路林道起点) 通過
9:00 東屋 通過
9:39 山北側犬越路隧道入口 到着
9:50 犬越路隧道内へ出発
10:06 道志側犬越路隧道入口 到着
10:55 山北側犬越路隧道入口 出発
11:49 東沢林道車輌通行止めゲート 通過
12:13 西丹沢ビジターセンター 到着
ビジターセンターを出発。
下っていき、ぶなの湯に到着。
A(犬越路隧道山北側入口) → 犬越路隧道道志側入口(往復)
→ B(西丹沢ビジターセンター) → 中川温泉ぶなの湯
定休日は今年の四月以降月曜日に変更されている。
道の駅山北、西丹沢ビジターセンターも月曜日なので
それに合わせたのだろう。
中へ。自動券売機で入場券を購入。靴を脱いで靴箱にしまう。
入場券は出る際に回収される。
貴重品ロッカーに貴重品類を入れ、脱衣所へ。
大きめのロッカーがあるので、ウェアなども一緒に入れることができた。
浴場へ。身体を洗って泡風呂につかった。
ちょっと熱めだったが登山やハイキングの後の温泉ほど気持ちの良いものはない。
ジェットバスや露天風呂にもつかった。
風呂からあがって荷物を持って2Fの休憩所へ。
牛乳を飲んで休んだ。
休憩を終えてお土産を少し買う。その際サイダーも買って飲んだ。
すっぱくてサッパリしており、美味しかった。
ぶなの湯を出発。
再び道の駅山北に到着。
レストランへ。ただし主要な物はほとんど売り切れてしまっていた。
まぁでも犬越路隧道でおにぎりを二つ食べていたので
軽い物で大丈夫だった。かき揚げそばを頼んだ。
汁がいい感じに甘めで、美味しかった。
その後お土産を少し買う。
帰りは上で帰ることに。
R246は若干流れが悪かったがそこを抜けてR255へ。
東名大井松田ICに到着。
東名に入ってひたすら走っていく。
特に目立った渋滞もなく、無事に家に帰りました。
GW中ということで混雑と、そして天気が心配だった。
天気に関しては前日は良かったのだが、今日は崩れる予報になっていた。
けれども本格的に崩れる前に戻って来れたので良かった。
ヤビツ峠は完走できたし、一番の目的である犬越路隧道にも行くことができて良かった。
ハンカチをとりに戻るというちょっとしたハプニングもあったが、
目的を達成して割と充実したツーリング&ハイキングだった。
今回の走行距離は271.9kmでした。