つい先月、奥多摩・伊豆半島ツーリングの際に深城ダムを訪れた。
そしてまたそこを訪れることになる。
個人的にお気に入りの場所というのが深城と笹子である。
何故深城なのかというと、話はやや遡る。
ウチが普通二輪免許を取得して奥多摩周遊道路に向かった際、
大月からR139を北上していた。
それ以前に原付には乗っていたが、初めてバイクでやや遠出をしたこともあり、
色々と新鮮だった。
現在はR139の旧道は松姫峠から北側部分しか通行できないが、
大月から北上していく際、急坂ヘアピンカーブが印象的だった。
その際、撮影した写真が下記の画像である。
記録日時は2000年か2001年。R139のどこだったか。
R139は松姫トンネル完成後の旧道が閉鎖される前も数回走ったのだが、
ここらしき場所に思い当たらない。
どうしてもこの場所がわからなかった。
R139から逸れたか?と思ったものの、
ふと、某オブローダーのblogを何気なく読んでいたら、
この深城ダムには底に沈んでいる旧道があるというものだった。
‥そういえば沈んでいく道は見かけたような‥
で、当時使用していた道路地図を引っ張り出して確認してみた。
すると、まだ深城ダムが存在していなかった。
ということは‥と思い、今回は半ば「調査」という名目の下、
再び深城を訪れることにした。
さて、今回も早朝、いや、夜中に出発。真夜中のR20を走っていく。
ところがですね、日野バイパスに入る前くらいから霧雨が‥ちょっとマテウス(古
天気予報では八王子や山梨共に曇りだったのに。。
やや強めの霧雨となっている。
で、いつも通り日野バイパスで朝食というか早めの食事。
今回は松屋にしてみた。
食事を終えて外に出るが、やはりまだ傘が必要なくらいは
降っている。
しかし日中はやむはずなのでカッパを着て出発。
雨の中高尾を通過し、高尾山口方面へ。
途中のファミマに到着。
この辺になるとようやく雨のゾーンから抜け出しつつあるのか、
もうほとんど降っていなかった。
イートインは清掃中のようだったので外でレッドブルを飲んだ。
再び出発。もうカッパはいらなそうだ。
若干明るくなってきた。
路面の状態が気になるが大垂水峠方面へ。
山の上の方が霧に覆われている。
路面は思ったよりかは大丈夫だった。濡れていない部分もあったし。
その先も順調に走っていく。
途中右折して県道33号線へ。
A(松屋日野万願寺店) → B(ファミリーマート八王子高尾町店)
→ 大垂水峠 → 県道33号線
町を抜けると山道に入る。路面はちょっと濡れてるくらいかな。
今日は最高気温も20℃ちょっとだし、雨も降ったので涼しくて快適。
やがて県道18号線と交差。
道路は割と綺麗で、周りの山々が霧に覆われており、
幻想的な景色が続いた。
涼しくて、中に一枚着てもいいかもしれなかったくらい。
夏期の早朝ツーリングは気持ちいいですな。
本当は県道18号線の旧道と思われる方に行こうと思っていたのだが、
いつの間にか通り過ぎていたようだ。また次回とする。
やがてR139との交差点へ。
ここを左折。
南下していく。
松姫トンネル。
相変わらずトンネル内は寒かった。
トンネルを抜けて小金沢公園の方へ。
小金沢公園に到着。
ウグイスの鳴き声が良く聴こえた。
A(県道33号線) → B(県道18号線) → C(R139) → 松姫トンネル → 小金沢公園
現在まだ午前6時ちょうど。
トイレはまだ閉鎖されている。
公園にはソメイヨシノの木が植えられている。
春には桜の花で綺麗だろう。
2000年のころはまだ通ることができたのだろう。
当時の道路地図でも紅葉の見どころマークがついていた。
橋から深城ダムを眺める。雲がかかっていて幻想的だ。
これまでほとんど気にしていなかった沈んでいる廃道。
付替え用道路なのか旧道なのか不明。
ダム展望台方面に向かう。
その途中、橋からダムを眺める。
すると右手前方にもしや‥と思われる廃道らしき道があった。
このヘアピンカーブは‥
上の方は草木で覆われている。
半ばテンションが上がりつつもう少し近くの方へ。
そして、真上から撮影。
ここだ、間違いない。
再度2000年ごろ当時の写真と確認してみる。
ようやく見つけた‥!湖の底に沈んでいく様子を見るとなんとなく感慨深い。
運が良かったのは水位が下がっていたこと。
なのでこのようにヘアピンカーブのところまで確認ができた。
壁の様子から見られるように、時期によっては水位が最大で
かなり高くまで上がることがうかがえる。
マップで言えばここである。
(赤いポイントが撮影地点)
ちなみにこのヘアピンの廃道は、この先の深城ダム展望台手前辺りに
フェンスで閉鎖されている場所である。
別の角度から撮影。
ところでヘアピンの部分から横に道が伸びているのが気になる。
ちなみに‥当時の写真ではガードレールなどで通れないようになっていた。
(ヘアピンの外側に向かって撮影、
左手が先の画像で右に伸びている通路方向)
で、道が伸びている方をのぞいてみると、
道は続いているがその先はよくわからない。
恐らく管理用通路なのだろう。
Googleの航空写真で表すとこんな感じか。
よく見ると橋の手前脇から繋がっているように見える。
ひょっとしたら橋ができる前の旧道なのかもしれないと思ったが‥
さっきの画像の奥の方を拡大してみると、
ヘアピンからの通路とこの画像の上の通路の高さが合わなすぎる気がする。
それに、こちらはストリートビューの画像だが、
撮影で立っている側の通路(上記画像の上部、ガードレールのある道)の
出口の扉の幅が狭すぎる。
やはりこちらは人間の管理用通路なのだろう。
となると両者は繋がっていないのだろうか。
ヘアピン側から伸びている通路と今の通路も行き止まりっぽい。
借りに繋がっているとしてループで昇らせるには
下図の航空画像を見る限りちょっと無理がある気がする。
まぁとりあえず場所が確認できただけで十分収穫だった。
他にも沈んでいる道はいくつかある。
いずれにしても深城ダム、色々と面白い場所である。
なお、当時の走行ルートやらの考察については下記後半参照↓
深城ダム。
管理事務所でトイレを借りた。
どうやら先月訪れた後にクマが出没したらしい。
ちなみにこの先は右に曲がって葛野川トンネルまで繋がっている。
さて、次は日原鍾乳洞に向かう。
日原鍾乳洞は奥多摩地域では結構有名で人気のスポットのようだ。
今回行こうと思ったのはたまたまGoogleMapで知っただけに過ぎないが、
鍾乳洞というのもそういえば行ったことがないなと思ったからである。
R139を走って北上。
T字路交差点で右折して奥多摩方面へ。
交互片側通行の信号。
待っていたら後ろのトラックが信号を無視して追い越していってしまったw
まぁこの時間この場所はいないだろうがせっかちなものである。
今回奥多摩周遊道路はスルー。
というかまだ7時を過ぎたばかりなのでそもそも開いてない。
ところでここの青看なんですが‥
R139は国道なのにマークが都道・県道のヘキサゴン。
何故?
しばらく走っていき、T字路交差点でR411に切り替わる。
やがて日原街道との交差点に到着し、左折して日原街道に入る。
途中から道は1.5台分しかない細さに。
休日は鍾乳洞に向かったりする車で大混雑するらしい。
交互片側通行となるので。おまけにバスも走るらしい。
途中からまた民家が見えてきた。
途中気になった自動販売機。
当然稼働はしていないが、時代を感じさせる。
昭和50-60年代くらい?ファンタですな。
そして日原鍾乳洞付近に到着した。7時45分。極めて予定通りである。
A(小金沢公園) → B(R411青梅街道) → C(都道204号日原街道) → 日原鍾乳洞
バイク置場は入口付近に指定されていた。
鍾乳洞の営業時間は8時から。
あと五分ほど時間があるのでトイレに行っておいた。
基本的にこの辺の駐車スペースは軽自動車用が多い。
本来この更に先に駐車場がまだあるのだが、日原街道のこの先は
工事中のため通行止めとなっている。
すると一台の軽自動車がやってきた。
どうやら料金所の人らしい。下に下りて行った。
8時を過ぎたので行ってみることに。
階段を下りて見学券販売所へ。一番乗りですなw
橋を渡る。なかなか壮大な景色である。
鍾乳洞入口へ。
中に入ると涼しいというか、風が吹き込んでくるため、
半袖では無理なくらい寒さを感じる。
中を見学していく。
涼しさといい、洞穴といい、佐渡金山や土肥金山の坑道を思い起こさせる。
天井知れずという場所は確かに天井が真っ暗で見えない。
カメラでフラッシュ撮影しても暗闇だった。
先へ。
やがて、ライトアップされている場所へ。
ここがハイライト。とても綺麗だ。
階段があるので登ってみる。
階段を登って上から。
左側の紫でライトアップされた岩肌がドクロのように見える。
階段を下りて先に進む。するとまた階段がある。
その手前にも階段はあったのだが、下り専用だった。
混雑することもあると思うので一方通行にしているらしい。
洞穴という感じなので頭上が気になるところだ。
それにやや急な感じがする。
シーズン中の休日は人で多く移動が大変かもしれない。
階段が急な上狭い。天井も低い。まぁ鍾乳洞なのだからしかたない。
鍾乳石。
このくらいの長さになるのにどのくらいの年月が必要なのだろう。
恐らく貸し切り状態のまま出口まで向かった。
なかなかボリュームがあった。
最後出口手前の吹き抜ける風で少し涼んだ。
ちょうどウチが出たところで一組の老夫婦がやってきていた。
日原鍾乳洞を出発し、次の目的地に向かう。
が、その前にそろそろ昼食をとりたいと思ったので、
道の駅たばやまに向かう。
日原街道を戻っていく。
日原街道の起点、R411との交差点。
奥多摩湖を横に眺めながらR411を走っていく。
途中トンネルを建設していた箇所があった。
そのうち開通するのだろうか。R411は割とそういう箇所が多い。
更に先へ。
道の駅たばやまに到着。10時ちょっと前だった。これも予定通り。
A(日原鍾乳洞) → B(R411大菩薩ライン) → 道の駅たばやま
バイク駐輪場付近で何かやるらしい。長靴が並べられていた。
農業サミットとか書いてあったような。
トイレに行き、10時を過ぎたところで軽食堂R411に入る。
今回はたばしか丼というのにした。鹿肉の丼である。
若干甘めのタレで肉は柔らかくて美味しかった。
昼食を終えて直売所でお土産を少し買った。
さて次の目的地は笹子峠の矢立の杉。
経路はR139とR411があるので、今回はR411で向かうことにした。
R411は景色がいいので好きである。
R139よりも木が茂っている感じが良い。
前後共に車もいなく快適に下っていく。
大きな陸橋を渡る。
途中、すれ違ったバイクが挨拶してくれた。
下まで降りる。
フルーツラインという道を通った。
正式名称は「東山東部広域農道」。
千葉県の安房グリーンラインと同じく、農道らしかった。道幅が広く、快適な道路。
フルーツラインという名の通り、さくらんぼの直売所が結構あった。
ビニールハウスも多い。
フルーツラインを抜けてR20に出る。
そして県道212号線との交差点で右折して入る。
笹子峠を越える。
植物の花びらか何かがたくさん落ちているのでタイヤなどが
少し汚れそうだ。
笹子隧道。
更に下っていく。
そして矢立の杉付近に到着。ちょうどヘアピンカーブの外にある。
A(道の駅たばやま) → R411(大菩薩ライン) → B(フルーツライン)
→ R20(甲州街道) → C(県道212号日影笹子線) → 矢立の杉
笹子峠はお気に入りの場所ではあったが、
実は矢立の杉を訪れるのは今回が初めてだった。
この辺は遊歩道となっているらしい。
入口に入って下りていく。
100mほど進むとそれらしき場所に到着した。
散策道の途中にあるようだ。
矢立の杉。
戦国時代、武将らが勝利を祈願してこの木に矢を射ったそうだ。
そこからその名がついた。
歌手の杉良太郎氏が矢立の杉を唄った縁もあり、
氏が贈った身代わり地蔵菩薩がある。
また、そのそばにはそれを解説するレコーダーのようなものがあった。
20回回すとテープが巻き戻され、聴くことができるらしい。
せっかくなので回してみる。最初はテープが巻き戻される音がして、
その後音声が流れ始めたが、音量が大きかった。
静かな場所だから余計に響く感じがしたのかな。
矢立の杉を後にして元の場所に戻る。
鳥の鳴き声が良く聴こえた。
笹子峠を下っていく。
R20との合流地点に到着。
R20に入りGSで一旦給油。
この辺は流れが速くて快適なのだが、目の前の軽がやたら遅くて数珠繋ぎに‥
40km/hを切る速度とかやめてくれ‥
結局途中で左折していなくなったのでよかったけど。
その後トイレに結構行きたくなりコンビニに寄ったんですが‥
これまたなかなか空かなそうだったので別のコンビニに行くことに。
けれどもその先のコンビニもトイレが空かない。
仕方ないので更に先のコンビニ。三度目の正直でようやく入ることができたw
大垂水峠に入る前辺りで二台ほど先がバスをけん引している大型車が‥
これはかなりノロノロ運転になるに違いない、と覚悟していたところ、
途中で停まって運転手が先に抜いていってくださいという感じで
手で合図してくれたので無事ぬけることができた。
大垂水峠を快調に通過し、高尾山IC付近を通過。
八王子南バイパスへ。
ただこのバイパスはねずみ捕りの実績があるらしいのでおとなしく走った。
ちなみに右側車線が左側車線に合流していた。
トンネルを抜けて町田街道へ。
北上してR20に出る。
そして八王子バイパスとの交差点に近付く。
帰りは中央道は工事のためか、朝から府中以西が大渋滞、
R20は現在も一部大渋滞していたので、
川崎街道からR246というルートで帰ることにした。
なので八王子バイパスに入り、鑓水ICまで南下。
その後聖蹟桜ヶ丘付近を通過し、川崎街道に入った。
特に渋滞に見舞われることなくR246に入って帰還しました。
今回は極めてスケジュール通りで、そして目的も明確に果たせたので満足。
特に廃道の件については突き止めることができて良かった。
鍾乳洞にも行くことができたし、なかなか充実したツーリングだった。
今回の走行距離は399.7kmでした。