旅行二日目。
いよいよ青ヶ島へ向かう日である。
7時前に起床。
早速朝食のレストランへ。朝食はバイキング方式。
7時からなのでちょうど人が多くならんでいた。
いつもなら納豆にご飯だが、この先はしばらくパンを食べる機会が
少なくなりそうなのでトーストにした。
今日の天気は問題なさそうで、雲はやや多いものの青空が見える。
ヘリの就航予定は8時には更新されて「就航予定」となっていた。
朝食を終えて出発の準備をする。
荷物を整理するが、ヘルメットはキャリーバッグに入らないので手で持っていった。
これは空港のコインロッカーに入れてしまう予定。
8時10分ごろにホテル前のロータリーに空港行きの送迎車が出たので乗り込む。
八丈島空港に到着。
まずはコインロッカーへ。そこにヘルメットと青ヶ島に持ち込まない荷物を入れる。
続いて愛らんどシャトルのカウンターへ。
とりあえずキャリーバッグをそのまま荷物預かりということで引き渡す。
本来であれば規定の大きさ(25x40x20)はあるが、
このキャリーバッグは合計100cmほどなのでオーバーしている。
重量は超過規定(重量超過分は超過料金を払えば解決)が存在するので
荷物の大きさの方が気になっていた。
ただ、結果的には大丈夫で、重さは11kgなので6kgオーバーで
超過料金を払って預けることができた。
ついでに機内に手提げカバンを持ち込むことも可能だった。
持ち込み分の荷物も重さをはかるが、ちょうど5kgだった。
いずれにせよ最悪荷物を減らすためにキャリーバッグの中に入れている
空のリュックに必要最低限の荷物を入れて、キャリーバッグは空港の
コインロッカーに入れておかなければならない事態は免れたのでほっとした。
ただ、一件だけ。
預けたキャリーバッグの中にノートPCを入れていた関係で、
PCを含む一定の種類の荷物に関しては輸送中に破損しても責任は負えないという
規定があるので、それに承諾する旨の書類を記入して提出した。
ちなみに機内に持ち込む荷物の中に入れておくのは問題ないらしい。
搭乗券と荷物の引換券を受け取る。
が、青ヶ島に到着後に搭乗券を紛失したことに気づいた。
記念にとっておきたかったのに残念。一応写真には撮っておいたのだけども。
受付後は保安検査の開始する9時まで待合所で待機。
やがて保安検査場へ案内開始となり荷物検査へ。
その際身に着けている物の他に、カバンに入れていた飲み物も個別でチェックされた。
搭乗カウンターの場所へ。
どうやら今日は7人らしい。
恐らく2人は船が出たのでそちらにまわったと思われる。
やがて搭乗開始となり、ヘリポートへ。
ヘリに乗り込む。
左窓側の前の席へ。ここからも景色は望めそうだが、真ん中の列の窓側の方が
見やすそうだった。
シートベルトを装着。
やがてプロペラが回り始めて動き出す。
そしてヘリは空へ飛び立った。
初めてのヘリである。
ウィンウィンとプロペラの音などが結構していたが、思ったほどの轟音ではなかった。
機体はやや揺れているが激しくもなく、飛んでるなーっていう感覚だった。
こちとらカメラで撮影するのに半ば夢中でしたがw
飛び始めて10分ほどで青ヶ島が見えてきた。
だんだん近づいてくる青ヶ島。
とうとう青ヶ島に上陸する日がやってきた。
こうしてみると本当に断崖絶壁だなと。
やがてヘリポートへ。
ゆっくりと着陸し、ついに青ヶ島へ初上陸を果たした。
ヘリポートには見送る人たちが結構集まっていた。
そして今度はここから搭乗客が乗り込み、やがて飛び立っていった。
続いて預けた荷物を受け取る。
するともうすでにあおがしま屋の女将さんが迎えに来てくれていた。
女将さんの方から声をかけられて車に乗り込んだ。
当然のことながら慣れた運転で細い道を走って宿に向かう。
その間にもどこから来たとか色々お話しした。
今回お世話になるあおがしま屋に到着~
早速中へ。女将さんが宿の女性スタッフに案内をしてくれと声をかけていた。
すると若い女性の方がやってきて中を案内してくれた。
明るくとても親切な人でした (^^
風呂場・トイレ・洗面所は二ヶ所あり、いずれもとても綺麗だった。
洗濯機も自由に使うことができる。
冷蔵庫には飲み物が入っており、上に置いてあるコインカウンターに料金を置く。
そして部屋は和室を案内された。
ちなみに昼は弁当を作ってくれるというので、
それまでの時間一旦周辺探索に出ることにした。
いざ、青ヶ島の探索開始。もうすでにテンション上がってますよ。本当にw
そこら中を撮影しまくってました。
青ヶ島郵便局はあおがしま屋のすぐそばにあった。
ここは土日も営業しており、荷物の発送手続きを行うことができる。
ATMももちろん稼働。重要な金融インフラである。
集落のある岡部地区から池之沢地区・三宝港にかけて一周するようになっている。
ところが、集落から三宝港へ向かう島の西側の道は2001年の地震のため崩落しており、
なお現在も通行止めとなっている。
よって、三宝港に向かうには東回りで行かなくてはならない。
青ヶ島の厳しい地形条件を感じさせられる一面である。
公衆電話ボックス。
たまに軽自動車が走る。
道路はコンクリート製となっている。
自動販売機。意外にも価格は本土と変わらなかった。
テクテクと歩いていく。
一見バスの待合所のようだが、当然島内にバスは存在しない。
島内唯一の商店である十一屋商店。
その向かいに唯一のガソリンスタンドがある。
その併設の青ヶ島自動車整備工場。
レンタカーはここで借りることができる。
佐々木卯之助の石碑。
江戸時代、天保の大飢饉の際に本来は立ち入り禁止である区域で
農民の耕作を黙認していたことにより、長男と共に青ヶ島に流罪となった。
ただし農民からは感謝されていた人物である。
やってきました。島唯一の信号。
そばに小中学校があり、信号の存在を教えるために設置されている。
せっかくなので歩行者ボタンを押してみた。
青ヶ島小中学校。
連絡通路が見える。恐らく島内では一番立派な建物と思われる。
その向かいには体育館がある。
その手前にあるのがステージ。イベントが行われる際には利用されるらしい。
青ヶ島駐在所。
民宿マツミ荘。
この先はしばらく何もないのでここで一旦引き返すことにした。
その際曲がった道が急勾配&見通しの悪い狭い道だった。
地蔵坂というらしい。
苔の生え具合から車はほとんど通らないのだろう。
軽自動車ちょうど一台分の幅員である。
佐々木次郎太夫の墓。
再び青ヶ島小中学校が見えてきた。
とても綺麗な校舎である。直近では1997年に3F建てとして完成したらしい。
グラウンド。
道の途中には還住像がちょこっと建っている。
青ヶ島は噴火やその後の色々な被害に遭っている。
八丈島に避難し、その後ようやく青ヶ島に帰還できたことを示す像である。
その手前向かいには保育所があった
ちょうど子供たちを保育士が連れていて挨拶を交わした。
保育所の建物の方に下りていく道を進んでいくと青ヶ島村役場があった。
キャンプの申請はここで行う。
おじゃれセンター。
どうやらこの2F部分がさっきの保育所になっているようだ。
図書館など。
そろそろ時間なので、あおがしま屋に戻ることに。
シロサギを見かけた。
あおがしま屋に戻ってきた。
女将さんから昼食の弁当とお茶を受け取る。
さて最初の目的地、そして青ヶ島のハイライトともいえる大凸部へ出発。
大凸部とは、青ヶ島を構成する外輪山において最も標高の高い場所であり、
そこから青ヶ島の南半分、池之沢地区の内輪山を一望できるスポットである。
あおがしま屋のそばにある鉄塔のところに入口はある。
しばらく舗装された道を歩いていく。
すると間もなく車止めのある場所に着いた。
未舗装路を歩いていく。
登っていくと汗がでるが、風が吹き抜けていて心地良かった。
やがて階段が見えた。
すると展望台、大凸部に到着した。
鉄塔から20分ちょっと。
内輪山を望む。
ここから見る景色は本当に素晴らしいの一言。
二重カルデラという大変珍しい地形である。
平成流し坂トンネル付近。
この後何度も遠くからこの場所は確認できた。
少し雲が多いが、ここも風がやや強かった。
反対側には青ヶ島へリポートやジョウマン共同牧場が確認できる。
島の西側を走る都道236号線。
大規模な法面工事が確認できるものの、現在は通行はできない。
雲が多く、内輪山(丸山)日陰になったり日が当たったりという感じだった。
中央の茶色い山肌の見えている部分が地熱釜やふれあいサウナのある場所である。
絶景を楽しんだところで昼食をとることに。
ボリュームのある昼食である。
食べ応えがあり、美味しかったです (^^
ただ風がちょっと強かったですが。
昼食を終えてそろそろ降りることに。
途中鳥居があった。
ちなみにこの鳥居をくぐって玉石階段を登れば次の目的地、
東台所(とうだいしょ)神社へ続く。
ただ、やはり急な階段だったので、別ルートから行くことにした。
さっきの車止めのところまで戻ってきた。
そこから別の道が分岐していたのでそちらを進んでいく。
ところが途中から草木に覆われており、軽く藪漕ぎ状態に (^^;
道が一見わからなくなるためか、目印となる赤色のビニールテープがあった。
それを目印に登っていくがそれにしても草木が多い。
ここをかき分けて進む。
ひたすら藪漕ぎをしていくとようやく展望台のようなところに到着した。
ここからも内輪山を望むことができる。
ちなみにここの展望台で左右に道が分岐しており、
とりあえずまずは右方向に登っていくことにした。
すると東台所神社に到着した。
こちらの赤い建物が本殿か。
ちなみに東台所神社は昔失恋した男が腹いせに島民を殺害し、
後に自殺をしたとしてその男の霊を鎮めるために設置された神社らしい。
…だから赤って意味じゃないよね?
今日では縁結びの神社として知られているようだ。
再び分岐に戻り、今度は反対方向へ。
すると尾山展望公園に到着した。
道に街路灯らしきものがあった。
夜になるとライトアップされるのだろうか。
ちなみにここも星空を眺めるスポットとなっているようだ。
そばに大きな太陽光パネルが。
観測カメラもあった。「気象庁 青ヶ島火山観測局」と書かれており、
内輪山を観測しているらしい。
しばらくして下っていく。
再び車止めのところまで戻ってきた。
ちなみに東台所神社へ向かうときに通った藪漕ぎの道は
地図には書かれていない道でした (^^;
ここでちょうどレンタカーでやってきた男性がいた。
観光の人らしく、この先どうなっているかを訊いてきた。
とりあえず車はこの先通ることはできないので近くに停めて行った方が
いいですねと少し話をした。
本来はここから行くのがセオリーだろう。そうすれば藪漕ぎをすることなく
東台所神社や展望公園、そして大凸部にも行くことができる。
この付近には取水場がある。
「簡易水道 向沢取水場」と書かれていた。
更に歩いていくと橋へ。「休戸(やすんど)橋」という。
橋ができる前の旧道かもしくは作業場への道か。完全に草木で生い茂っている。
その先に清受寺(せいじゅじ)という、島唯一の寺がある。
ここにはトイレがあるので利用させてもらった。
水道(非飲用水)もあるし、中も綺麗だった。
続いて木々のトンネルをくぐり、大里神社へ向かう。
鳥居があり、この先に大里神社がある。ただ、この先が問題だった。
かなり急坂で、歩きにくい玉石階段である。
どこまで続いているのかわからない。
とりあえず登ってみるが‥
鳥居から見て見えるところまで登ったが、まだ続いている雰囲気だった。
急なのもあり、ちょっと息が切れる (^^;
ようやく登りきると鳥居と建物があった。
この大里神社が島の総鎮守らしい。
鳥居から十分程度だが、如何せん急な玉石階段なので雨の日は危険だ。
まぁ普段の日でわざわざ登るのは観光客くらいだろうが‥
とはいえ、ここでも風が吹き抜けており、一息つくにはよかった。
もちろん下りの方が慎重に降りなければならないので、
ゆっくり下っていった。
道路まで降りる。ちなみに道の随所に村内電話が設置されている。
休戸街かど公園という、休憩所がある。
都道の管理シール。
続いて名主屋敷跡へ。
石階段を下っていく。
とにかくシダ植物が多い。
ここに限らず青ヶ島はシダ植物がたくさん生い茂っている。
下ったところで牛舎が見えた。牛もいる。
八丈島でもよく見られる玉石垣。
ちょっとした広場ある。ここも建物跡だろう。
戻ることに。シダ階段を上がっていく。
次は青ヶ島へリポートを通過して‥
その先にある金毘羅神社へ向かう。
金毘羅神社に到着。
鳥居の奥に建物があった。
この中に何かが祀られているのだろうか。
そろそろ宿に戻ることにした。
青ヶ島ネコ発見。
一応こちらの方に注意は払っているものの、奥のネコは丸くなっていたままだった。
あおがしま屋に戻ってきた。
しばらく部屋の中でくつろいで、夕食前だが早速風呂に入ってしまうことにした。
さっぱりして部屋に戻る。
19時過ぎくらいに「ごはんでーす」と聞こえたので隣の部屋に移動。
おかず満載で美味しかったです。
食卓には自分を含めて10人ちょい。
うち他に観光で来ていたのは2人。後は工事関係者の人たちだった。
観光で来た人はそれぞれあおがしま丸で来たようだ。
その後青酎を飲むか女将さんに訊かれたが、酒は飲まないので遠慮しておいた。
飲めないことはないが、多分味とかわからないと思ったからだ。
けれどもせっかくなので少量でも飲んでみればよかったかなと思った。
夕食を終えて部屋に戻る。
星空が見えるか一旦外に出てみたが、残念ながら雲がちょっと多いせいか
ほとんど見えなかった。
すぐそばにある居酒屋もんじからはカラオケの歌声が聴こえた。
というわけで青ヶ島の一日目は終了。
半日の割には大凸部や集落を十分にまわることができ、満足。
まだ青ヶ島にいるという新鮮さがあってテンションは高いままで就寝。
明日は池之沢地区の方へ足をのばし、地熱釜を利用したひんぎゃ料理を楽しむ予定。