今回は林道真木小金沢線へと向かいます。
といっても、真木小金沢線の大峠から先は通年車輌通行止めのため、
徒歩で向かう予定。
終点のある深城ダムによく行っている私にとって真木小金沢線には
以前から興味があり、大峠の先をちょっと見てみたいと思っていた。
ところでなぜ小金沢山隧道に注目したかというと、
単純に通常人の立ち入らない先にある隧道というだけの理由。
犬越路隧道と似たような動機です。
そして未だ見たことのない小金沢山線の先にあるというのに興味が惹かれた。
あと、東京電力の謎の封鎖トンネルも気になったので……
12月に入り、すっかり冬らしくなったため、日が昇る前の出発は辛くなってきた。
しかしながらウェアの上に上着をはおっているのでとりあえず大丈夫な感じ。
日野バイパスに入る。
山梨方面へ向かう際に寄っていく恒例の松屋で朝食タイム。
現在5時過ぎ。
ハンバーグ定食をいただきました。
出発。
高尾を通過し、大垂水峠に向かう。
画像は割と明るいが実際はまだ薄暗い。けどもう少しで日の出かな。
その後しばらく走っていき、上野原の7-11へ。
ここで水やお菓子、おにぎりを買っておいた。
あと、大垂水峠の時点で気温が0℃表記だった。
さすがに手が冷たくなってきたのでホカロンも購入。
続いて大月IC先のGSにて給油しておいた。
真木交差点で右折し、県道510号線に入る。
太陽の光が当たり始めた民家を抜けていく。
この先へ行けばそのまま林道真木小金沢線に入る。
県道が終わり、林道真木小金沢線の起点となった。
相変わらず看板と杭の起点・終点表記が逆である。
→ B(7-11上野原四方津店) → C(ENEOS 大月インターSS)
→ D(県道510号線) → 林道真木小金沢線
さあて、久しぶりの真木小金沢線へ突入。
全面舗装で幅員も広い。
ただ、時折出現するくぼみ(クレーター)には注意しないと
カーブの途中では特に二輪車は危険だ。
この林道には結構な個所で出現する。
林道桑西線との分岐。
行き止まりのダート路らしい。
前回もスルーしたが、今回の目的はあくまでも大峠の先なので。
ちなみにこの付近で一人ハイカーが歩いていました。
冬らしく荒涼とした雰囲気を感じる。
途中、林道工事看板を見かけた。
改良工事と書かれている。クレーターの穴埋め作業などをしてくれているのだろうか。
ゲート付きの道。
本来は治山事業のための道だが、登山目的での通行は可能と書かれている。
そしてそのすぐ先に林道奈良子線入口がある。
こちらも封鎖が長く続いている模様。
先へ。
すると突然舗装されたばかりの新しい路面が出現した。
前回訪れたときには見かけなかった。
やはり改良工事が進んでいるのだろう。
あと、陽が昇ってきたのもあり、寒さもだいぶマシになってきていた。
焼山沢真木東線入口。
脇はホーネットでも簡単に抜けられそうな感じである。
が、この林道は荒れている上に土砂崩れや崩落がひどく、
オフ車でもアタックしたくない危険な林道らしい。
ゴール手前では完全な大崩落となっており、
焼山沢真木(西)線の終点である湯ノ沢峠までは繋がっていない。
先へ。
大峠に到着。
ん?
看板の他になんかありますね……
ちなみに前回(2019年10月)の時の画像がこちら。
おわかりいただけただろうか……
どすこい!
脇が甘いと言われていた大峠木製ゲート。
ついに脇を固めた模様。
それだけ侵入車輌が多かったということだろうか。
ちなみに前回訪問時。
ただし反対側は登山者用のためか、生きてはいる。
が、角度がえぐい。ホーネットでは無理。
まぁ、塞がれていなくても行きませんがねw
そして工事看板。
休工中の札と共に「この先6.1km付近 通行止め」と書かれている。
ここから6km先というと、小金沢山線との分岐より更に先である。
分岐から先は崩落が激しい箇所が多いと聞くが、
その辺の修復も行っているのだろうか。
深城ダム側にも東電の施設はあるが、アレはだいぶダム寄りである。
関係車輌だけでも大峠からも行けるようにするのだろうか?
それはそうと、富士山が見えますよ。
冬晴れだけあって、とてもくっきりと見える。
A(林道真木小金沢線) → B(林道桑西線)
→ C(林道奈良子線) → D(林道焼山沢真木東線) → 大峠
現在8時半過ぎ。
数台車が停まっており、登山の準備をしている人もいた。
するとその時、ゲートの先からやってきたと思われる車が来た。
関係車輌の出入りはやはりある模様。ちょうどゲートのカギを閉めていた。
さてこちらも準備。
今回は冬だがやはり熊は怖いので熊スプレーと熊よけの鈴を装備。
出発前にトイレに寄っておいた。
いざ、出発。
緩やかな下りでスタート。
すぐに登山道があった。
若干の土砂崩れ。撤去した後かもしれない。
計画の時点でわかっていたことだが、ひたすらの下りとなっている。
帰りはどうなるかわかってるね?
カラーコーン発見。
モルタルが剥がれ落ちてしまっている。
犬越路隧道に向かう途中でもこういう光景はよく見られた。
キロポスト表記。
恐らく起点からの距離と思われる。
それしてもいい天気だ。
一応全部着ている状態(ウェア+プロテクター+上着+中)だが、
さすがに後で中は脱ごうと思った。
ただ、空気はまだ冷たいので暑いけどちょっと寒い感じ。
落ち葉の塊はあるものの、やはり関係車輌が通行するので綺麗に
維持されているのだと思われる。
大峠ゲート手前までの水準と変わらない。
時折GoogleMapで現在地を確認しつつ進んだ。
マップはあらかじめ該当箇所を閲覧しておいているので、
すでに圏外となっているこの場所でも見られる状態にしておいた。
橋。
銘板には「かえでばし」と書かれている。
ススキの広がる広場があった。
13.0kmのキロポスト表示。
道……とゲート? らしき物がある。入口なのだろう。
残土置き場なのだろうか。
振り返って撮影。
秋冬らしい景色。
反射板。
ガードレールも比較的新しいように見える。取り替えたのかもしれない。
ということはやはり林道を維持するために手が入っていることかな。
それにしてもさっきから下った先で右カーブ、をループしている気がした。
帰りにこれを登って戻ってくると思うと……
土砂で折れたミラー標識の支柱と思われる。
閉鎖されている林道区間とは思えないくらい綺麗な舗装路である。
すると最初の分岐を発見。
現在地。
航空写真で見ると形がよくわかる。
少し登ってみると、すぐに広場となった。
ゲートは一応あるが、開いている。
普通に考えて何かの置き場なのだろうが、ヘリも着地できそうな感じ。
分岐から下りて茂みの先をのぞくと……
林道小金沢山線の三分岐の一つの終点、
東電の塞がれたトンネルと思われる物が見られた。
そしてようやく林道小金沢山線との分岐に到着した。
非常に綺麗であり、タイヤ痕も見られる。
GPS。
まず向かって右手が真木小金沢線の続き。
深城ダムの小金沢公園まで続いている。
次にGoogleMapの線形には出ていないが真ん中の分岐。
ゲートで閉じられている。
この先はただの残土置き場と思われる広場に続いている。(後述)
そして左手に今回の目的地である林道小金沢山線。
真木小金沢線の看板標識でも確認できたが、葛野川ダムと上日川ダムを結ぶ
土室日川線とこの小金沢山線、そして真木小金沢線が全通していたら
最高なのに、って思ってしまう。
ただ現実は、土室日川線は分断されているし、
小金沢山線も途中までしかのびていない。
いざ小金沢山線へ。
路面は若干荒れている。
さっきの真ん中のゲートの道の先。
やはり残土置き場の広場のような感じである。
途中、洗い越しがあった。
川となって流れていく。
洗い越しを通過して先へ。
緩やかな登り坂となっている。
続いて新たな分岐へ。
GPS。
東に向かって伸びている。
この先には閉鎖された東京電力のトンネルがある。
さっき茂みの奥に見えた物だろう。
先へ。
やはりこの先に施設があると思われる。
土砂崩れ箇所が少し続いた。
土砂崩れから守るかのように土嚢らしきものが置かれて道が確保されている。
通常この先に用が無ければそのままにしているはずだ。
再び分岐に到着。
電線が通っている。
GPS。
直進は封鎖されたもう一つのトンネルがあるはずだ。
が、
早々に大崩落が待ち構えていた。
A(林道小金沢山線) → B(封鎖トンネル1への道分岐)
→ C(封鎖トンネル2への道分岐) → 大崩落
道はこの崩落の先に続いている。
なんとか高巻きして越えられそうな気もするが……
少し登ってみたものの、登ることはできても下りがかなり危険そうと判断。
ここは素直に撤退することにした。
むぅ。無念ではあったが仕方ない。
まぁ少し戻ってリュックをデポし、ロッククライミング的な感じで
行けそうな気もしたが……
小金沢山隧道はまだもう少し先にある。(青アイコン)
あと約1kmあるようだ。
ただし登りなので約30分は見積もった方がいいかな。
ついでに言えば、その隧道を抜けた先の終点(途切れ)まであるので
時間と距離はもう少しかかると思われる。
再び分岐に戻ってくる。
今回の目的はもう一つある。この分岐を直進した先にある封鎖されたトンネル。
轍が割と見られる。
そして早くもゴールが見えてきた。
その手前には立派な鉄橋がある。
橋からの景色。
そして封鎖された電力会社のトンネルと対面した。
A(大崩落) → 封鎖トンネル
GPS。
金網で封鎖されている。
扉。
車は通れるかもしれないが、構造的に車輌用ではない感じだった。
中をのぞいてみる。
わずかにブーという機械音が聴こえる。
坑口付近には何やら銀色の布らしきもので覆っているが、
腐食防止のためなのかよくわからない。
そして途中左手に分岐(またはスペース)があると思われる。
左手の梯子のようなものは外から来ている電線を支えるための物と思われる。
やはり電線を通すためのトンネルなのだろう。
そして何故か吸い殻入れがあった。
こんな場所で喫煙をするのだろうか……?
普通火気厳禁だと思うが、もしかしたら中の作業員が喫煙する場合は
ここまで来てね、ということなのかもしれない。
橋を坑口側から望む。
やはり屈強な感じで橋が支えられている。
とりあえず今回の目的は半分達成することはできたかな。
ここの林道探索に理想なのは車+自転車だろう。
そういえばここまでフル装備(ウェア+上着)で来ていたが、
さすがに暑いのでウェアの中を一枚脱いだ。汗だくだった(^^;
ちなみに上部の先にガードレールが見えた。
恐らくもう一つの封鎖トンネルの方への道だろう。
さて、大峠に戻るとしますか。
さっきの洗い越しだが、よく見ると一部に氷が張っていた。
今はもう陽が昇っているので暖かい方だが、やはり夜間は0℃以下になるのだろう。
すると、車とすれ違った。
関係車輌だろうが、小金沢山線の中まで来ているとは。
まぁさっきの電線トンネルがあるし、ありえなくもないだろうが、
実際この場所で車とすれ違うとは思いもしなかった。
まぁ、あっち側にしてもまさかこんなところを歩いている人(物好き)が
いるなんて、と思っていたことだろう (^^;
小金沢山線起点のところまで戻ってきた。
もちろんゲートはきちんと施錠してある。
下っていく。
「制限速度30」の標識がある。
ただ、ちなみにここのすぐ先には「安全速度20km/h」の林道標識が立っている。
この辺りから緩やかな登り坂となり始めた。
本 当 の 地 獄 は こ こ か ら だ … …
歩くのはまだしも、正直リュックの重さが辛い。背中が痛くなってきた。
リュック自体には大したものは入っていない。
(とはいえ、数kgはある。ついでに何故かU字ロックを持ってきてしまっていた)
休憩を数回挟んだが、それでも息が上がっていた。
また、現在地はしばらく確認しないようにした。長く感じるので。
とりあえずさっきの「12km」のキロポスト表示のところまで
何とか頑張ることにした。
やっと「12km」キロポスト表示のところまで戻ってきた。
水分補給をした。
ただ、そろそろ空腹感が大きくなっていた。
朝食をとったのは午前5時過ぎで、今は正午を迎えようとしている。
本来であれば大峠に到着してから7-11で買ったおにぎりを食べようと
思っていたが、次の休憩の時に食べることにした。
クマ出没の可能性もあるので極力避けたかったが、
正直な話、疲れでクマどころではなかった。
残りの封鎖トンネルもあったが、距離がかなり長いし、
茂みの遠くに確認できたからもういいやと思った(ゎ
いや、歩きはちょっとキツイです (--;
するとちょうどベンチのように凹んでいるガードレールがあったので
そこで座って休憩した。(危険)
赤飯おにぎりで体力回復、とまではいかないかもしれないが
少なくともホイミくらいは回復したと思う。
出発。大峠まではあともう少し先。
そういえば前回訪れた際、大量の白い幼虫の死骸が道端に落ちていたが、
それと思われる死骸をこっち側でも何度か見かけた。
大抵踏みつぶされていたが、よっぽど大発生しているんだな……
はあ……この緩やかな登り坂というか、リュックの重さというか、
とにかく辛い。。
そしてやっとゲートが見えてきた。
ゴール。
あ~疲れた。
A(封鎖トンネル) → 林道小金沢山線 → 林道真木小金沢線 → 大峠
正午の太陽と富士山。
装備を外して少し休憩。
もう一度トイレに行っておいた。
そして出発。
下っていく。
やはり陥没クレーターはカーブの途中にあったりするので少し危険だと思った。
途中の登山道ゲートのところを通ると、登山者と思われる車が一台いた。
林道起点まで戻ってきた。
昼食をとりたいと思う。
この辺からだと道の駅甲斐大和が無難かなと思うのでR20に向かった。
途中、法雲寺橋という橋がある。
昨年の台風19号で橋が折れてしまった。
現在は応急的な復旧ではあるが、通行できるようにはなった。
ただし台形の凸部分があるので、その部分は徐行して通行する形になっている。
新笹子トンネルを抜けて道の駅甲斐大和に到着。
→ 新笹子トンネル → 道の駅甲斐大和
軽食コーナーへ。
最初は月見そばともつ煮にしようかと思ったが、
「期間限定」という文字に弱い私はカツカレーを選んでいた。
美味い。満足。
昼食の後お土産を少し買って少し考えた。
今回はこれで予定していたツーリングというか目的は完了だが、
まだ14時。もうちょっと寄り道ができそうな感じである。
どこへ向かおうか候補はいくつか挙がる。
本当なら温泉(紅富士の湯か石割の湯)に行きたいところだが、
新型コロナが蔓延している今選択肢からは外れる。
そうなると笹子隧道、御坂隧道、深城ダムら辺になるのだが、
その三ヶ所ともついこの間行ったばかりなんですよね……
まぁでも帰り道にもなるということで、県道212号線(笹子隧道)に
行くことにしました。
冬季閉鎖予告看板があった。
14日から閉鎖らしい。
いつも通る時より路面が綺麗になっていた。
普段なら落ち葉や落ち木がたくさんあるのだが、清掃が入ったのだろうか。
日影ゲートを通過。
まだ陽が当たるので寒くはない。まぁ上着着てるけど。
途中工事の仮設トイレがあった。
その手前の看板には「ご自由にお使いください」と書かれていた。
笹子隧道に到着。約二ヶ月ぶり。
A(道の駅甲斐大和) → B(県道212号日影笹子線) → 笹子隧道
大月市側坑口へ。
こちら側は携帯の電波も通じない静かな場所。
登山口看板。
ここからは下り。
一台バイクとすれ違った。
矢立の杉遊歩道入口。
来訪者カウンターもある。
こちら側の道も終始綺麗だった。
踏切の遺構。
本当にどういう風に貨物路線が通っていたのか知りたいところだ。
集落まで下ってきた。
R20に入る。
交互片側通行の箇所がいくつかあった。
そして大垂水峠を抜けて高尾を通過。
目だった渋滞もなく無事に帰還しました。
目的だった小金沢山隧道は大崩落により断念。
けれども封鎖トンネルまで行けたからいいかな。
ただ、やはり健脚でもない自分が徒歩でピストンするのは
やや無謀だったと言える。背中が痛かったですよ……
林道小金沢山線もある程度歩けたし、まあまあ満足しました。
あの場所を二輪車で抜けていく猛者も限られていくことでしょう。
真木小金沢線は小金沢山線の分岐の先~深城ダムの間が本気ですからね。
次回は深城ダム側からのピストン徒歩……と言いたいところですが、
距離を測ったところまず無理だろうと判断します(ゎ
まぁ、行きが登りで帰りが下りなので多少マシかもしれませんが……
今回の走行距離は283kmでした。