小笠原旅行2日目(母島1日目)。
6時ごろに目が覚める。
洗面所で顔を洗ってデッキに出てみた。
朝の海風が気持ちいい。



まだ島は見えなかったが、だいぶ近付いてきた。

7時にレストラン営業開始の放送が流れる。
早速レストランに向かうと結構列になっていた。
和定食と洋定食の2種類で、それぞれにグレードが2種類。
とりあえず洋定食にしました。

朝食を済ませて再びデッキへ。
天気は問題なさそう。


10時前になるとようやく島が見えてきた。

GPS。
父島まであともう少し。
電波はわずかに復活してきたが、まだまともに通信できるほどではなかった。



デッキにはクジラを観察する人が多かった。
たまにクジラが水面に出てくる度に歓声が上がっていた。
一応肉眼でも見えましたが、かなり遠くの方でした。
だいぶ近付いてきた。電波も通じる。

小さな島というか岩も見られた。



アンテナ塔のようなものが見える。



そろそろ港に近付いてきた。




父島・二見港。

船室に戻り、準備をする。
下船時には搭乗券レシートを渡すのでそれも準備。
そして港に着岸。
まずは7デッキから降りて行き、やがて6デッキ、5デッキと続く。
乗船時に使用した乗船口が混雑しているとのことで後方の下船口へ向かったが、
こちらもやや渋滞してました (^^;
そしてついに父島に上陸!


定刻通り11時に到着。
本土から約1,000kmも離れている東京都の島です。


早速コンテナの運び出し作業が行われていた。

さて、父島に上陸した感動もひとしおに、
早速昼の弁当を買いに行かなければならない。
何故なら今日は母島へ向かうので、約1時間後に出港するははじま丸に
乗り継がなければならないからだ。



弁当屋に到着。


割と種類がありました。
チキン南蛮弁当を選択。


各種キャッシュレス決済に対応しており、EdyやSuica、クレジット、PayPayなど
一通り対応してました。コレは助かりますな。
弁当を入手して再び港へ戻る。

ははじま丸乗船券売り場へ。

ははじま丸の乗船券を購入する。
片道5,080円で、Suicaにも対応。

これから乗るははじま丸。

出港15分前になり乗船開始。

椅子席で弁当を食べました。


12時になり母島へ向けて出港。

一旦父島を離れます。









青い空に青い海。



風がめちゃくちゃ気持ちいい。


ハートロックと呼ばれる岩。
ハート形のように赤くなっている。



やはりクジラが見えるようで、みんなずっと海を見ていた。
ガイドの人もおり、クジラについて色々解説してくれている。







変わった空洞のできている岩。


到着20分前。
結局風の心地良さと景色の良さで2時間ずっとデッキにいましたw


観ていて飽きない景色。



都道らしき部分が見える。

灯台や電波塔らしき物も確認できる。

さっきと同じようにまた空洞のある岩。

さあ港が近付いてきた。


綺麗なエメラルドグリーン。

そして母島・沖港(おきこう)に到着。
竹芝から約27時間かけて、ようやく母島に上陸しました!

気候は滅茶苦茶暑いではなく、まあ暖かいかな、という感じ。
もちろん半袖ですが。
母島で宿泊するのはクラフトインラメーフ。
ここから徒歩わずか5分程度の場所。
大きな荷物だけ先に運んでくれるので、ラメーフのスタッフの人が待っていました。
歩いてラメーフへ向かう。

沖港待合所。

その脇にはクジラのモニュメントが。


村の掲示板。
粗大ごみの日の案内、光ケーブル更新工事お知らせ、ネコの島内譲渡のお知らせ、
診療所の日付のお知らせなど色々ありました。

その先は宿がいくつか集まっているエリアとなる。
停まっている車は青ヶ島と同じく品川ナンバー。



そして今日宿泊するクラフトインラメーフに到着。



チェックイン手続きを行う。
まずは宿泊者記入票に記入し、レンタルバイクの方の用紙にも必要事項を記入。
そして部屋へ。
今回とれた部屋は和室。

冷蔵庫・トイレ・ユニットバスは各部屋完備。

さて、母島での滞在時間は24時間と非常に限られている。
母島に上陸したのが14時過ぎで現在14時半。早速出かけることにした。
今回レンタルした原付はホンダのTACT。
青ヶ島へ行った際、八丈島で宿泊した時にレンタルした時もTACTだった。

まずはさっきの待合所へ寄って、自販機でペットボトルを2本購入した。
価格は本土より少し高い程度。
天然水が150円、伊右衛門などは180円。缶は130-150円。モンエナが280円。

さて出発。
スクーターはほとんど乗ったことがなく、何となく足つきなど
最初は多少戸惑いましたが、次第にこんな感じだったっけ、とすぐに慣れました。


ここは母島を縦断する唯一の都道241号線。



途中分岐があったが、ゲートで閉じられている。
どうやら何かの保管施設への専用路らしい。

途中景色の望める場所があった。
結構高い位置に来ている。地図によれば港から100mほどは登ってきている模様。

鳥マークの警戒標識。
次の日で後述するが、カラスバトという鳥がモデルらしい。


通行止めゲート。

都道の道標。

景色を横目に登っていきます。


途中から下りに。

「ハトに注意」。


分岐。
「灌漑用ソーラーポンプ施設 平成3年3月竣工」と書かれている。



東京都のHPによると、「母島 大沢ソーラーポンプシステム」という名称らしい。
この施設を説明するにはまず、小笠原の貯水事情に触れる必要がある。
小笠原は降雨量の少ない気候で、島の地形の事情で貯水がなかなか難しいという
事情がある。
母島には玉川・乳房・大沢の3つのダムがあり、そのうちの大沢ダムは
標高210mの小規模ダム。
道路もないので、索道による資材搬入時、都道から片道30分もかかったそうです。
そこで建設されたのが大沢ソーラーポンプシステム。
湧き出ている水を貯め、ソーラーシステムで発電した電力と高圧用ポンプで
下流から148mの高さまで揚水するというもの。
これによりこの地区の農業用水不足を解決することができた。
母島の歴史や島の整備記録まで非常に詳しく書かれており、参考になります。
橋をいくつか渡る。

警笛区間が多い。
しかしながらこの都道は拡幅工事により改良されており、
例えば母島のストリートビューは2010年のものだが、
当時拡幅工事が行われていた箇所が見られる。

新夕日が丘入口ベンチ。

夕陽を観るスポットの一つとなっており、ここを登っていくことも可能。


後で寄ってみよう。
都道のマークを発見。

ハイビスカス。
八丈島でもよく見かけた。

さっきのベンチ前から少し進むとこちらにも夕日が丘の入口があった。
さっきの場所と繋がっているのだろうか。

更に先へ。
終点は北端の行き止まりなので、たまに軽自動車が追い抜いていく程度しか
車は走っていない。


橋も多い。



途中車が2台停まっていた。
どうやら桑ノ木山への遊歩道入口らしい。


先へ進むと初めてのトンネル。


猪熊谷(いぐまだに)トンネル。
1985年3月竣工。


反対側坑口。

その先にはビッグベイと呼ばれる展望スポットがある。


やはり高さを感じる。そして風が心地良い。



戦没者を祀る石仏もありました。

都道の標識。

先へ。
下りが続く。



今度はロングビーチという展望スポット。
長浜=ロングビーチ。

石のベンチもある。夕陽も眺められるのかな。
ロングビーチ自体は↓の記載通り下にあるのでしょうけど、
恐らくここからのアクセスはできないと思われ。

長浜トンネル。
ちなみにその右手脇には展望台入口もあった。

平成3年(1991年)3月竣工。

トンネルを抜けると、「二十丁峠」という看板があった。


この先は勾配10%の下り坂へ。

軽自動車同士でも離合できない場所があるので、待避所も割とあった。


探照灯(サーチライト)基地跡入口。
右手には駐車スペースと思しき場所がある。


2010年のストリートビューでは単なる待避所程度の広さだったが、
その頃より面積が増えて駐車もできそうな感じに改良されていた。
とりあえずこちらは戻るときに寄るのでまず先へ。
するとすぐ先に東屋もあった。


2010年当時のストリートビューではまだなかったが、
工事中となっていたのでこの周辺の改良工事だったのだろう。
向かいに駐車スペースもある。
ここから東港が見えた。

そしてすぐ近くには何かの工事基地が。コンクリート関連だろうか。
アスファルトプラントが無いため。

ちなみにさっきのトンネルの先でトラックなど3台とすれ違った。
東港への分岐(右)。

ただ、関係者以外立ち入り禁止の標識があった。


本当は後でこちらにも立ち寄ろうと思っていたのだが、
行くのはやめておいた。
ちなみに後で調べてみたら、東京都としても立ち入り禁止の立場なので
関係者以外の人は入らないようにしましょう。
警笛区間の終了。

ヤドカリのイラストの警戒標識。
ひょっとしたら道路を横断しているかもしれない。

そして北端道路終点に到着。


振り返って撮影。
ちなみにここにはかつて何十軒もの家があり、
郵便局や駐在所、魚工場なども連なっていた模様。

戦後もなかなか戻ることができず、約20年ほど放置されて
ジャングル化や埋没に寄って集落などは廃村となってしまった模様。
この後このすぐそばにあるかつて存在していた北村小学校跡へ行きますが、
その様相がよくわかります。
ここには東屋があり、テーブルやベンチなどがあった。

先の海岸へ。

この先大沢海岸という場所があるが、片道30分はかかるので
向かうのには時間的に無理なので断念。
ここには東屋の他にバイオトイレもありました。

ちなみにちょうどここにははじま丸に乗船していた時のガイドの人がいて、
どうやらいまクジラが見えたとのこと。
海を眺めてみると、確かに遠くの方で潮を吹いているのが見えました。
やはり双眼鏡は持って行った方が良かったかな。
ここにスクーターを停めておいてすぐそばにある北村小学校跡へ。

中はジャングル状態。


建物はおろか、小学校の形跡が見当たらないくらいに
ジャングル化してしまっている。
ちなみにこれらの木はガジュマルというらしい。



かろうじて発見したのが、石の階段っぽい部分。


あと、金具と思われる物体もあった。


これは鉢の欠片だろうか。


かつては子供たちで賑わっていただろう小学校も
こうして廃村化してわずかに形跡が残っているのも寂しい気はするが、
現代の小学校のように、小学校自体が完全に無くなって駐車場やマンションに
なってしまうよりかはまだ味わいがある気がする。
出発。
次は探照灯基地跡だが、さっき通りかかった入口先の東屋に停めて行けそうなので
そこにスクーターを停めて向かうことにした。

まずは砲台跡地へ向かう。

ちょっとした山道だが歩きやすい。

階段を少し下る。



一部は枝が下に分岐している特徴的な木だ。
この木はこの後も何度も見かけることになる。



すると、砲台の遺構を発見。
これは高角砲と呼ばれる物らしい。




先に進むと更に2台見つけた。
ここがかつて戦地だったと思わせられる。

当時の物がそのまま残っている。
戦争後は当然使えないように破壊したらしいが。

更に先へ進んでいくと、都道に戻った。



どうやらもう一つの入口に繋がって周回しているようだった。

続いて六本指地蔵。

道路のすぐそばに設置されている。
左手が六本の指になっているとのこと。

続いて探照灯基地跡地へ。


少し進むと間もなくして跡地に到着。
ライトは持ってきたので準備。濠の中なので照らしてみた。

左の白く丸い物体の中がライトだろうか。
中に押し込められているといった雰囲気だ。


どこかの開けた大地で使用されていたのだろう。
先の高角砲と共に、当時戦地での戦いを彷彿とさせる。
都道の方へ戻る。
小笠原の特産品のひとつ、レモンの木が植えられていた。


さて、後は夕陽を眺めて下っていきたい。
現在16時40分。さっきの新夕日が丘の方へ登ってみることにした。


途中足を少し滑らせてしまい、思わず左の柵のようなところに
手をついてしまったら、ビリッと電流が⚡
どうやら電気柵だったらしい。



害獣対策でよく用いられる電気柵。
電気が通って感電したのは初めてでした (^^;
するとまた道路に出た。
ここはさっきスクーターで登った時に見つけたもう一つの入口。

とりあえず行ってみる。

すると展望スポットらしき場所に到着した。

夕陽はまだ高い位置にある。

なのでもう一つの展望スポットに場所を移ることに。


下まで戻ってきた。

次はサンセットシアターという展望スポットへ。

また少し登っていく。


展望スポットにはすでに何人かいた。
とりあえず道路前の石段が一番良く見えそう。



次第に日が落ちていく。
一旦雲で隠れるものの、最後の方はまた見えた。






おがさわら丸で観た時のように、本当あっという間に沈んでいった。
鑑賞を終えてラメーフに戻りました。

部屋に戻り、シャワーを浴びてサッパリしました。
ただ、ユニットバスなのだが浴槽とシャワーがけっこう狭い……(^^;
間もなくして夕食の時間。
ダイニングへ。

サバの味噌煮、冷しゃぶサラダ、ニラ玉、茄子の揚げ浸し、
里芋の煮ものキノコのあんかけ、もやしのナムルなど。


あと、パッションサワーのロックを注文しました。

夕食を終えたところで明日の昼の弁当を頼むことに。
あと、この後星を観に行くので門限を訊いたら
特に門限はなく開いているとのことだった。青ヶ島と同じですな。
部屋で少し時間を潰す。ついでにコインランドリーで洗濯しておくことにした。
さて22時を過ぎたところで再び外出。
夜の母島へ。


しかしながら雲が出ているようで星を観ることはほとんどできなかった。

港周辺を探索。


すると港近くで酒盛りをしているのか、集まっているグループがいました。
楽しそうだった。





お酒の自販機もある。



とまあこんな感じで母島初日は北側探索で終了。
時間は限られましたが探照灯基地や砲台、夕日などの景色は楽しめた。
それに、スクーターをレンタルできて良かった。
契約上は明日の14時までは使用できるので、明日は南へ向かいます。
ちなみに現時点での天気予報。
明日以降も問題なし。

父島を発つ日も雨から晴れに変わっていたので良かった。
23時ごろに就寝。