6時にアラームで起きる。
朝食レストランは6時半からなので時間前にそちらへ。
オープンして中に入り、バイキング方式で朝食をいただく。
朝食を終えて部屋に戻る。
さて今日の計画だが、まずは安土城跡を見学。
その後昼食をとって彦根城を見学する予定。
ただ、今日は午後から雨予報となっている。
なので、安土城跡を午前中に見学して昼食をとった後は一旦ホテルに戻ることに。
そしてホテルからは徒歩で彦根城へ向かうことにしました。
多分雨が降っていなくても一旦ホテルに戻った方が軽装になれるので効率が良い。
8時過ぎにホテルを出発して安土城跡へ向かう。
約30分ちょっとで安土城跡駐車場に到着。
ウェアは脱いでいく。
ホーネットにくくりつけておくが、雨に降られても濡れないように
昨日ダイソーで買った60Lと90Lのごみ袋で
ヘルメットとウェアをそれぞれかぶせておきました。
本当はコインロッカーがあるといいんですが、場所が場所なので……
準備が済んだところで出発。
ちなみに今日の彦根の最高気温は23℃くらいまで上がるそうなので、
半袖で充分でした。
安土城跡入口手前には広場がある。ここは大手門などがあった場所らしい。
大手三門があったとされるが、
通常の城では大手門と呼ばれるメインの入口が1ヶ所なのに対し、
安土城では4ヶ所の入口があったらしい。
天皇が安土城に来ることが計画されていたことから京の内裏と同じ3門にしたか、
もしくは1ヶ所以外の虎口を公の時に使用する門であったと推定されている。
東側石塁の北上段郭の石垣には大きな石が等間隔で積まれている。
模様積みと呼ばれ、安土城が最初ではないかと言われているらしい。
さて、入場受付へ。
一応登っていく人用に杖もありましたが、とりあえず大丈夫そうかなと思い
そのまま登ることに。
ただ最初から結構な石段で、ここは大手道と呼ばれ天守へと続く
メインの道となっている。
まず最初に向かって右側にあるのが前田利家邸。
後の加賀百万石の礎となった前田利家が住んでいたと伝えらえれる屋敷跡。
そして上に向かって三段の石垣がそびえ、最上段に多聞櫓がある。
一段目と二段目の上は「武者走り」という通路になっており、
近くで敵を迎え撃つ櫓台への移動が容易になっている。
そして脇には多聞櫓へ通じる階段を隠すために設けられた
「蔀(しとみ)の石塁」がある。
ここは更に通路を狭くして敵の侵入を難しくしている。
その後ろには隅櫓(すみやぐら)もあり、虎口入って向かって左に多聞櫓、右に隅櫓と、
前田利家邸の虎口は極めて防御性が高いのが特徴。
また、屋敷としては中段郭に台所・遠侍、主殿、そして奥座敷があり、
下段郭には厩があった。
続いて向かい側にある羽柴秀吉邸跡へ。
かつてこの石階段手前には壮大な櫓門があった模様。
手前の広場が大きな厩跡。
続いて上段廓の方へ移動。
主殿跡。
こちらの入口にはかつて高麗門が建っており、向かって左手に隅櫓があった。
こちらが羽柴秀吉邸想像図。
ところでここには摠見寺(そうけんじ)という臨済宗妙心寺派の寺院がある。
信長公が菩提寺として移築した寺院らしい。
大手道の脇に鐘楼があったので撞いてみた。
ゴーンといい音が鳴り響いた。
賽銭箱の裏には信長の敦盛で有名な人生五十年の歌詞が書かれている。
更に上へ登っていく。
気温が20℃を超えているので普通に汗が出る (^^;
が、今日は風が強いので心地良い感じでした。
距離はまだ大したことはないけれど、だいぶ高度を感じました。
天守・本丸跡方面へ歩いていく。
武井夕庵(たけいせきあん)邸祉というのがある。
武井夕庵とは、信長の右筆(ゆうひつ)=秘書のような存在らしい。初めて聞きました。
美濃三代(長井規秀[斎藤道三]、斎藤義龍、斎藤龍興)に仕え、
後に信長に仕えたとのこと。
天守・本丸跡に近付いてきた。
森蘭丸と織田信澄の邸祉。
織田信澄は信長の弟の信行の子で、信長と対立した信行は信長に殺されたが、
信澄は信長の側近として活躍した人物。
しかし本能寺の変の後は明智光秀の娘婿ということで討ち取られた。
黒金門跡。
安土城中枢部への入口の一つにあった門で、菊門・桐門・金箔瓦も含まれていたらしい。
織田信雄公四代供養塔。
信長の次男・信雄の家系のみが大名として明治維新を迎えている。
先へ。
仏足石というのがある。
文字通りお釈迦様の足を表現したもの。
国内の最古は奈良の薬師寺の物らしい。
二の丸跡。
ここには信長の廟がありました。
そしてさらに先へ行くと、
ようやく本丸の近くまでやってきた。
途中発掘調査中の場所がありました。
安土城の発掘調査は17年ぶりに行われており、
この箇所は滋賀県としては初めての調査。
この発掘調査は先月の10月から来年の1月まで行われる予定で、
築城450年に当たる2026年にはAR(拡張現実)の技術を用いた復元を
目指している模様。
そして、ようやく天守跡に到着。
ここは地下1階に当たる場所らしい。
しかも当時の天守台は現在のこの2倍近くの大きさがあった模様。
ちなみにここから二の丸にあった信長の廟を見ることができました。
更に上へ登ってみると景色を望めるスポットが。
当時の壮大な天守から見る景色はどんなものだったかを想像する。
さて、天守を後にして下っていくことに。
それにしても風が強すぎてやばい。
その風に吹かれる木々の音もすごく、嵐のようでした (^^;
石階段を上がると三重塔が見えてきた。
ここは摠見寺跡地。
江戸末期に中枢を焼失してしまった。
三重塔。
信長が甲賀にある寺から移築してきた模様。
そしてここから景色を眺めることができるが、
湖に浮かぶように家が密集しているのが見えた。
琵琶湖から注がれる西の湖というらしい。
そしてその先には仁王門。
入口の両脇には金剛力士像。
やがて入口まで戻ってきました。
出口を出て広場のところで何かが動いている。
芝刈り機? みたいなのが動いていました。
するとそこには「天下布武」の旗がw
駐車場の方へ戻るとまた嵐のような風が吹いてきて砂嵐が一瞬襲ってきました (--;
西側の石塁の方へ行ってみる。
西側上段廓。
竈跡も見つかっている。
城なび館というところへ行ってみる。
入館料を払い、中へ。ビデオ上映で安土城の歴史について観ることができました。
3DCGで結構わかりやすかった。
ちなみに、入館者限定だが貸しロッカーがあったらしい。
出発することに。
この近くに県立の考古博物館と、信長の館という5、6階部分を復元した天守閣のある
博物館があるらしいので行ってみることにしました。
が、今日は定休日だった。。
これは残念……というか、事前に調べておけばわかっていたことなんですが (^^;
というわけで昼食をとりに道の駅に行くことに。
道の駅せせらぎの里こうらに到着。
A(安土城跡駐車場) → 安土城考古博物館(休館日) → 道の駅せせらぎの里こうら
さっきの安土城跡で結構登ったりしたので、まず先に炭酸ものが飲みたかった。
なので自販機でメッツブラックを買って飲む。
ふぅ……美味い。
メッツの炭酸の缶は結構好きなんですが、自販機しか売ってるの見たことない。
続いて食堂へ。
メニューは結構豊富。
親子丼にしました。
道の駅ですが、観光客というより結構この周辺で勤務している人たちの
食事処となっている感じでした。
メニューの豊富さはありがたいかも。
昼食を終えてお土産を少し買う。
道の駅なので農産物も豊富にありました。
あと、クレープがあったのでさつまいものクレープを食べてみました。
薄皮のサツマイモの皮とポテトの食感が適度に甘くて美味しい。
まさにスイートポテトという感じ。
ちなみにここにはドッグランスペースもある。
さて、この後雨が降る予報なので、昼食を終えて道の駅を出発し、
一旦ホテルへ戻った。
ホーネットを置いて一旦部屋に戻り、
身軽になって再びホテルを出て彦根城へ向かう。
彦根駅付近。
ちなみに向かって右手の建物がアル・プラザ彦根というショッピングモール。
1Fにはフードコートもあり、恐らく彦根で一番の規模のモールかと思われる。
店もたくさん入っていました。
学生もここへ寄っていくのが定番のようで、
フードコートの一部の席には「学生使用禁止」みたいな貼り紙も (^^;
彦根城方面へ歩いていく。
ここで雨がぱらついてきたので傘をさしていく。
彦根市役所。
間もなくして彦根城周辺へ。
周辺の雰囲気は何となく皇居に似ている。まぁあちらも江戸城だったので。
松の木が多い。
ちなみに彦根城入口そばにバイクも停められる駐車場がある。
さて彦根城入口へ。
拝観受付で入場チケットを購入。
ちなみに彦根城・資料館・玄宮園(庭園)のセット券を購入しました。
最初に彦根城を見学してから資料館に入ろうと思っていたんですが、
受付の人が最初に資料館に入ることを勧めてきたので資料館へ。
資料館に入ると菓子(和菓子)についてその歴史と普及について展示されていた。
彦根城と関係あるのかなあと思いつつ見学していたんですが、
どうやらこれは期間限定の「大名と菓子」という特別展だったようで、
その後に彦根城に関する常設展がありました。
ウチは博物館はかなり時間をかけてみるタチなので、
これでちょっと時間を取られてしまい、
最後の方の雅楽や能についてのコーナーはややカットしました (^^;
ちなみにこの博物館は今回のような特別展を年に何回か期間限定で行っている模様。
最後の方には藩主の部屋やその周りの庭園などがありました。
資料館を出ていよいよ彦根城へ向かう。現在15時17分。
雨が降っているので傘をさしていく。
石階段を登っていくと天秤櫓というのがありました。
天秤のような形をしていることからその呼び名がつけられ、
一見左右対称だが窓の数などには違いがある模様。
少し登って天秤櫓の中を見学。
土足禁止なので、靴は博物館で使用した袋の中へ。
櫓から外を眺めてみる。
窓の横に▲マークの凹みがある(黄色い○の中)。
これは「鉄砲狭間」と呼ばれ、非常時には鉄砲でそこを突き破り
そこから敵を撃つという窓となっている。
つまり、外から見て鉄砲狭間の場所を覆い隠すだけでなく
通常の外観を損ねることなく機能を備えている点が特徴的。
そしてここに入る前にあったのが廊下兼落とし橋。
敵襲来の非常時には橋を落として侵入を困難にし、迎え撃つ。
ちなみにこの間訪れた八王子城跡の御主殿跡前にもかつて落とし橋があった。
ここの天秤櫓もそうでしたが、欧米系の海外客のちょっとした団体がいて
結構賑やかでした。
時報鍾及び聴鍾庵。
かつては鐘の丸にあったが、城下の北隅に届かなかったためこの場所に移された模様。
現在では1日5回定刻に撞かれているそう。
太鼓門櫓。
本丸の表口を固めている。
そしていよいよ天守閣へ。
現在天守が残っている近代の城は全国で12城あり、彦根城は国宝に指定されている。
中へ入るとほぼ垂直に近い階段が。むしろはしごに近い。
ここにも鉄砲狭間が見られた。
破風内に破風の間と呼ばれる小部屋があり、鉄砲狭間が設けられていた模様。
その破風の隠し部屋に通じる引き違い戸。
下へおりていく。
上りより下りの方が危険。
ほぼはしごと同じ感覚で、上りと同じ向きの方がおりやすい。
ただし原則一人ずつ下りて行き、時間が少しかかるので軽く渋滞しました (^^;
天守閣を出て下りていく。
そして下まで戻ってきました。
で、庭園の拝観もセットになっていたんですが、もう16時前になっており、
入場時刻が過ぎてしまったので結局拝観できませんでした (^^;
まぁ雨なのでどのみち微妙だったかも。
ホテルへ戻ることに。
郵便局に寄って箱を購入。お土産などを一旦送って荷物を減らしたいので。
ホテルに戻って荷物を詰めてもう一度郵便局に行って発送手続きを完了。
まで17時過ぎですが、大浴場に行って一旦サッパリしました。
その後コインランドリーで洗濯も済ませる。
夕食をとりに外へ。
すぐそばによさげな居酒屋があったので入ろうと思ったんですが、
料理の提供に一時間くらいかかると言われやむなく断念。
仕方ないので結局駅前のモールの店で夕食をとりました。
というわけで二日目はこれで終了。
実は、今日のスケジュールは本来もう一ヶ所訪れる場所がありました。
佐和山城跡もここから割と近い場所にあったんですが、
登山するような場所なので天気が雨では無理ということで断念(カット)していました。
ただ、結局のところ雨が降っていなくても時間が足りなかったのは明白の事実。
更に、もし仮に安土城跡近くの資料館などに寄っていたらいずれにしても
結局彦根城か佐和山城跡どちらかをカットすることになっていました。
本来のスケジュール通りにまわるとすれば、
更にもう半日必要だったかもしれません (^^;